愛しのタルトタタン
フランスの伝統的なお菓子『タルトタタン』
りんごをバターとお砂糖で炒め型に詰め3、4時間じっくり焼いてパイ生地をかぶせて焼き上げます。
焼き上がると型をひっくり返してパイ生地が下、りんごの部分が上にして頂きます。
アップルパイとはまた違う少し酸味のある甘酸っぱいとろとろりんごとサクサクのパイが味わえる美味しさで、実はこの『タルトタタン』失敗から誕生したお菓子なんです!
『失敗は成功のもと』とは正にこのことですよね。
りんごは「紅玉」という赤い煮崩れしにくいしっかりした果肉で酸味のあるお菓子作りにピッタリの品種が使われる事が多いのでタルトタタンも10月~11月ぐらいの期間で売られてることが多いんですかね?
期間限定のケーキなのでこの時期になるとタルトタタンの季節になったんだと楽しみになります。
タルトタタンの誕生
タルト・タタンが最初に作られたのは、19世紀後半のパリ南方のソローニュ地方にあるラモット・ブーヴロンにあるホテル。
ホテル『タタン』をステファニーとカロリーヌのタタン姉妹が経営していました。
誕生には諸説ありますが、タルト・タタンを作ったのは、調理のほとんどを担当していたステファニー。
ある日ステファニーは伝統的なアップルパイを作り始めたが、とても忙しくリンゴをバターと砂糖で炒めていたところ、長く炒めすぎてしまいました。
焦げるような匂いがしてきたので、ステファニーは失敗を何とか取り返そうと、リンゴの入ったフライパンの上にタルト生地をのせ、そのままフライパンごとオーブンへ入れてみました。
焼けた頃にフライパンを出してひっくり返してみると、底にたまったお砂糖がキャラメル状になってりんごに染み込み美味しかっと言うわけです。
手間暇のかかるケーキなので作っていないケーキ屋さんも多いですが、見かけたら是非買ってみてください!