歯は大切に!本当にこわい歯周病菌
歯、口腔内が健康なら生涯3200万円以上得をする!?
という試算があることをご存知ですか?
成人の歯は通常28本。
「親知らず」と呼ばれている第3大臼歯の4本を加えると32本。
1本100万円以上の価値という計算になります。
1本100万円高いと思いますか?
それとも安いと思いますか?
それだけ歯は大事ってことですね。
歯の役割り
- 食べ物を噛み砕き消化を助ける
- 発音を助けるてコミニュケーションをとる
- 顔の形を整え、表情を豊かにする
虫歯と歯周病の違い
虫歯も歯周病も口の中の細菌によって起こる病気ですが、簡単にいうと原因菌が違います。
虫歯は虫歯菌が歯を溶かしていく病気で、歯そのものを溶かすので歯茎には住みつきません。
一方、歯周病は空気が苦手な菌のための歯と歯茎の間住みつき、歯茎や骨を溶かしてていきますが、歯には全く影響を与えません。
虫歯ができる条件
- 歯がある
- 口の中に虫歯菌がいる(糖類)
- 虫歯菌の栄養源になるものがある
- 虫歯菌が増える時間がある
生まれたばかりの赤ちゃんには、実は虫歯菌がいません。
しかし、虫歯菌を持った両親などから同じスプーンで食事を与えられたり、食べ物を共有するとだ液によって虫歯菌に感染してしまいます。
乳歯が虫歯になれば、もちろん永久歯も虫歯になります。歯が生え始めたら虫歯菌に感染しないように注意が必要です。
歯周病とは
歯ぐきに炎症が起きる病気の総称。
「歯肉炎」→「歯周炎」→「歯槽膿漏」と症状が重くなり、放っておくと歯が抜け落ちてしまいます。
しかし、初期段階ではほとんど自覚症状がなく、気が付いた時にはかなり悪化しているケースが多く、歯周病は「静かな病気」サイレント・デイジーズとも呼ばれています。
厚生労働省が定期的に発表している「歯科疾患実態調査」によれば、35歲以上の約8割の大人が歯周病を抱えています。
歯周病菌の本当のこわさ
虫歯や歯周病は口の中の細菌が起こす病気です。
この歯周病菌が身体の色々な病気に影響を及ぼしているってご存知でしたか?
歯周病菌が唾液や呼吸を介して肺に入り込むと肺炎(誤嚥性肺炎)を起こします。
これは高齢者に多く、日本人の死因上位の病気です。
そして毛細血管を介して血管に入り込むと、
糖尿病、脳血管障害、心臓病・動脈硬化、メタボリック症候群、早産…など
全身の病気と関係のあること国内外の研究で明らかになってきています。
ただし、歯周病菌がどのように病気の発症や進展につながっているのかはまだ証明されていませんが、今は慣例性がありリスクを高めているという事実があるということは確かです。
虫歯&歯周病を予防しよう
歯のお掃除グッズ
虫歯&歯周病を防ぐには歯をしっかり磨くしかありません。
しっかり磨いて細菌のエサになる食べカスを取り除くことが大切です。
どんなに丁寧に歯磨きをしても歯ブラシだけではブラシが届かずキレイに磨ききれません。
歯ブラシ➕でお掃除してあげましょう。
虫歯になりやすい場所&お掃除グッズ
- 歯と歯の間➕デンタルフロス
- 奥歯の溝➕スポットブラシ
- 歯の根元➕歯間ブラシ
食後のキシリトールガム
食後すぐに歯磨きをするのはダメ!?
驚きですが、ダメなんです。
食事をすると、ほんの少し歯の表面からカルシウムが溶けだします。食後、この溶けだしたカルシウムを修復してくれるのがだ液です。
食後すぐに歯磨きをしてしまうと、修復してくれる役割のだ液が流され歯質が弱くなってしまうというわけです。
そしてキシリトールには、虫歯の原因となる歯垢や酸を作らないようにする力があります。
食後はキシリトールガムを噛んで、だ液が十分に働いた20~40分後に歯磨きをしましょう。
フッ素
フッ素には歯を強くして、初期の虫歯なら修復する働きもあります。
市販の歯磨きペーストにもフッ素配合の物が数多く売られているので虫歯予防に役立ててください。
定期的な歯科検診
虫歯がなくても定期検診を受け、自分の歯の健康状態を確認しましょう。
自分ではきちんと磨いているつもりの歯も意外に磨き残しがあったり、力を入れすぎて歯茎を傷つけていたりという場合があります。
自分では気付かなかったことを早期に発見してもらうことで痛みも少なく、短期間で治療してもらうことができます。
まとめ
歯は治療ではなく予防することの方が大切です。
口の中をキレイに保つことで、虫歯・歯周病を防ぐだけでなく、細菌の繁殖を防いで全身の病気への予防にもなります。
歯を大切にして健康寿命を伸ばしましょう!